音楽ドラゴンゲート
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受け継がれていくもの
 初めて聴いた曲なのに「何か懐かしい」とか「前に聴いたことあるかな? 」とか感じてしまうことがあります。悪く言うと「パクリじゃない? これ」とか「手抜きじゃないの? 」とか言われることもあるでしょう。
 たとえ、以前にあった曲にメロディーが似ていたり、アレンジが似ていたりしていても全く悪いことではありません(個人的に)。音楽は、歴史を継承していって当然なのです。落語や歌舞伎など日本の伝統芸能には、師匠と弟子がいてその技や魂(精神)を受け継いでいくのが当たり前です。ロックやソウルだって、正式なものではないですが、その演奏者や作詞・作曲家の技や魂を受け継いだ弟子のような存在はたくさんいます。逆にこれがなくなってしまった時、音楽の世界は終わってしまうでしょう。
 今月のオススメCD1枚目は、メアリー・J・ブライジ「マイ・ライフ…ザ・ジャーニーコンティニューズ(アクト1)」。6度のグラミー受賞、7枚のマルチプラチナアルバム。20年間第一線で活躍し続けている現在の米R&B界のクイーン、メアリー・J・ブライジ。10作品になるスタジオアルバムです。大ヒットを記録した1994年に発表された2枚目のアルバム「マイ・ライフ」の続編になる今作。メアリー・J・ブライジの魅力が100%伝わってくる素晴らしいアルバムに仕上がっています。
 もう1枚はヤノカミ「遠くは近い」。卓越したピアノと個性的なヴォーカルで根強い支持を得ている矢野顕子と、2011年7月にこの世を去ったジャパニーズ・エレクトロニカの奇才レイ・ハラカミのコラボレーション、4年振り2枚目のニューアルバム。オリジナル曲のほか、荒井由実、オフコース、そしてローリングストーンズのカバーも収録した、まさに奇跡の音。この不思議な心地よさをぜひお試し下さい。
メアリー・J・ブライジ
「マイ・ライフ…ザ・ジャーニーコンティニューズ(アクト1)」
(2500円)
ヤノカミ
「遠くは近い」
(2625円)


【筆者】
白井和也店長
玉光堂五稜郭店
●本町17-2 tel.32-8525

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